食と栄養 ― 60代ランナーのための燃料学
走り始めてしばらくして、僕はようやく気づいた。
「走る力は、練習だけでは育たない」ということを。
いくら走っても、食事が整っていなければ、体は動かない。
むしろ、疲労が抜けず、筋肉がすり減る。
若い頃ならごまかせたが、60歳を超えると、それが如実に出る。
ある朝のこと。前日に10kmのウォーク&ランを終えた翌日、
足が重く、階段を上るのもつらかった。
「これは年齢のせいだ」と思っていたけれど、
実は“燃料切れ”だった。
食べ方を変えるというトレーニング
僕はまず、「食べる」という行為を見直した。
これまでの食生活は、どちらかというと“控えめ”だった。
健康診断の数値を気にして、脂質や糖質を避けがちだったのだ。
しかし、走るようになると話は別だ。
エネルギーを取らないと、走るどころか、回復すらできない。
だから、朝食を変えた。
以前はコーヒーとトーストだけだったが、
今はそこにゆで卵とヨーグルト、そしてバナナを加える。
走る日はさらにおにぎりを一つ足す。
たんぱく質と炭水化物を意識して摂ると、
体の“エンジンのかかり”がまったく違う。
たんぱく質は「若返りのスイッチ」
走る体を作るうえで、特に重要なのがたんぱく質だ。
筋肉は年齢とともに減少する。
でも、走るためには下半身の筋力が欠かせない。
僕は、毎食ごとに「手のひら1枚分のたんぱく質」を意識して摂るようにした。
朝は卵、昼は鶏むね肉か魚、夜は豆腐と納豆。
たまにステーキの日もある。
これにプロテインシェイクを1日1回。
最初は抵抗があったが、これが疲労回復に驚くほど効いた。
60歳を過ぎても、筋肉はちゃんと応えてくれるのだと実感した。
水とミネラル ― 見落とされがちな味方
もう一つ大切なのが、水分とミネラルだ。
若い頃と違い、年を重ねると“喉の渇き”を感じにくくなる。
それが脱水につながる。
僕は、走る前後に常温の水500ml+塩タブレットをセットにした。
夏場は特に、汗と一緒にナトリウム・カリウムが失われる。
水だけ飲むと、逆に体がだるくなるのだ。
ある日、ラン仲間に「塩をなめて走るだけで全然違う」と教わり、
半信半疑で試したら、後半のバテがほとんどなかった。
体が正直に反応してくれる瞬間だった。
食事は「練習の一部」
食べることを意識するようになってから、
僕のトレーニングはまるで変わった。
以前は“運動して疲れる”だけだったのが、
今は“食べて回復する”というサイクルができた。
そして何より驚いたのは、気持ちが前向きになること。
走るために食べ、食べることでまた走りたくなる。
食事が、単なる生活の一部ではなく、
「走るための準備時間」になったのだ。
走ることは、生きることを整えること
還暦を過ぎて、食事と向き合うようになった。
若い頃の“制限”ではなく、“補う”食事へ。
体を支える燃料を与えることが、
これからの健康寿命を延ばすことにつながる。
走る日は、朝からおにぎりの塩気がうまい。
汗をかいて、シャワーのあとに飲む牛乳がうまい。
そんな小さな喜びが、日々のトレーニングを支えている。
「走る力は、練習だけでは育たない」ということを。
いくら走っても、食事が整っていなければ、体は動かない。
むしろ、疲労が抜けず、筋肉がすり減る。
若い頃ならごまかせたが、60歳を超えると、それが如実に出る。
ある朝のこと。前日に10kmのウォーク&ランを終えた翌日、
足が重く、階段を上るのもつらかった。
「これは年齢のせいだ」と思っていたけれど、
実は“燃料切れ”だった。
食べ方を変えるというトレーニング
僕はまず、「食べる」という行為を見直した。
これまでの食生活は、どちらかというと“控えめ”だった。
健康診断の数値を気にして、脂質や糖質を避けがちだったのだ。
しかし、走るようになると話は別だ。
エネルギーを取らないと、走るどころか、回復すらできない。
だから、朝食を変えた。
以前はコーヒーとトーストだけだったが、
今はそこにゆで卵とヨーグルト、そしてバナナを加える。
走る日はさらにおにぎりを一つ足す。
たんぱく質と炭水化物を意識して摂ると、
体の“エンジンのかかり”がまったく違う。
たんぱく質は「若返りのスイッチ」
走る体を作るうえで、特に重要なのがたんぱく質だ。
筋肉は年齢とともに減少する。
でも、走るためには下半身の筋力が欠かせない。
僕は、毎食ごとに「手のひら1枚分のたんぱく質」を意識して摂るようにした。
朝は卵、昼は鶏むね肉か魚、夜は豆腐と納豆。
たまにステーキの日もある。
これにプロテインシェイクを1日1回。
最初は抵抗があったが、これが疲労回復に驚くほど効いた。
60歳を過ぎても、筋肉はちゃんと応えてくれるのだと実感した。
水とミネラル ― 見落とされがちな味方
もう一つ大切なのが、水分とミネラルだ。
若い頃と違い、年を重ねると“喉の渇き”を感じにくくなる。
それが脱水につながる。
僕は、走る前後に常温の水500ml+塩タブレットをセットにした。
夏場は特に、汗と一緒にナトリウム・カリウムが失われる。
水だけ飲むと、逆に体がだるくなるのだ。
ある日、ラン仲間に「塩をなめて走るだけで全然違う」と教わり、
半信半疑で試したら、後半のバテがほとんどなかった。
体が正直に反応してくれる瞬間だった。
食事は「練習の一部」
食べることを意識するようになってから、
僕のトレーニングはまるで変わった。
以前は“運動して疲れる”だけだったのが、
今は“食べて回復する”というサイクルができた。
そして何より驚いたのは、気持ちが前向きになること。
走るために食べ、食べることでまた走りたくなる。
食事が、単なる生活の一部ではなく、
「走るための準備時間」になったのだ。
走ることは、生きることを整えること
還暦を過ぎて、食事と向き合うようになった。
若い頃の“制限”ではなく、“補う”食事へ。
体を支える燃料を与えることが、
これからの健康寿命を延ばすことにつながる。
走る日は、朝からおにぎりの塩気がうまい。
汗をかいて、シャワーのあとに飲む牛乳がうまい。
そんな小さな喜びが、日々のトレーニングを支えている。